「なぜ、その木は倒れたのか」を学ぶことの大切さ

樹木医会

全国で発生した倒木・落枝事故の事例をはじめ、根系の異常や樹木が倒木に至る要因、さらに樹木診断に関する新たな技術について、詳しく教えていただきました。

昨日は、日本樹木医会の研修会をオンラインで拝聴させていただきました。

今回の講師は、樹木医であり、一般財団法人日本緑化センター参与を務める飯塚康雄先生です。

飯塚先生は、元国土交通省 国土技術政策総合研究所に所属され、長年にわたり都市樹木の安全管理や倒木・落枝事故について調査・研究されてきました。

今回の研修では、全国で発生した倒木・落枝事故の事例をはじめ、根系の異常や樹木が倒木に至る要因、さらに樹木診断に関する新たな技術について、詳しく教えていただきました。

今回の研修を通して改めて感じたのは、「なぜ、その木は倒れたのか」を学ぶことの大切さです。

倒木の原因を考える際には、幹や枝の腐朽だけでなく、地中にある根の状態、過去の工事による影響、樹木が生育してきた環境など、外からは見えにくい部分にも目を向ける必要があります。

実際に発生した事故から学ぶことは、現場で見逃してはいけない兆候を知ることにつながり、次の事故を防ぐための点検・診断にも生かされます。

「倒木・落枝事故を一件でも防ぐために、何ができるのか」

その強い思いのもと、全国で発生した事故事例を丁寧に調査・分析され、長年蓄積された貴重な知見を惜しみなく共有してくださった飯塚康雄先生に、心より敬意と感謝を申し上げます。

樹木は生き物であり、すべての事故を事前に予測することはできません。

それでも、過去の事例から学びを重ね、一つひとつの樹木を丁寧に点検し、異常の兆候を見逃さず、必要な診断や適切な対応につなげていくことで、減らすことのできるリスクがあります。

残すべき樹木を安全に残し、倒木・落枝事故を一件でも減らしていくために。

今回学ばせていただいたことを、これから向き合う一本一本の樹木の診断に生かしていきたいと思います。