地域の桜を守り抜くために。クビアカツヤカミキリ対策の最前線

クビアカツヤカミキリ

2日間、NPO法人 樹の命を守る会の技術研修会に参加してきました。

桜をはじめとするバラ科樹木に深刻な被害を及ぼしている特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」。

近年、全国各地で被害が拡大しており、地域の桜並木や公園の桜を守るうえで、今後ますます重要になる課題です。

「地域の桜を守り抜くために、もっと深く学びたい」

そんな思いから、今回の研修に参加させていただきました。

1日目は座学研修

1日目は、千葉市文化センターでの座学研修。

NPO法人樹の命を守る会 技術委員会の皆川樹木医から、千葉県内におけるクビアカツヤカミキリの被害拡大状況についてお話を伺いました。

そして今回、講師を務めてくださったのは、クビアカツヤカミキリ対策の第一線で活躍されている樹木医の土居先生です。

激害地域である富田林市で実際に経験されてきた被害状況をはじめ、

・里山や樹木林での被害
・クビアカツヤカミキリによる被害の広がり方
・実際に行われている防除対策
・これまでの防除による成果

など、現場で長年培われてきた貴重な知識を教えていただきました。

机上の知識だけでは分からない、実際の被害現場を知っているからこそのお話を数多く聞くことができ、とても貴重な学びとなりました。

2日目は県立柏の葉公園で実地研修

2日目は、県立柏の葉公園にて実地研修を行いました。

実際の樹木を前に、

・薬剤を使用した樹幹注入の最適な施工方法
・樹幹散布の正しい施工方法
・被害状況に応じた防除方法の選び方
・被害木に対して適切な処置を行うための判断ポイント

などについて、実際に施工しながら学びました。

今回の研修を通して、特に強く感じたことがあります。

「薬剤を使えば、それで対策になる」というものではない。

ということです。

クビアカツヤカミキリの防除では、樹木の状態や被害の程度を正確に見極め、

その樹木に適した方法を選択し、適切な施工を行うことが重要です。

どれだけ費用や手間をかけて薬剤を使用しても、樹木の状態や被害状況に合っていなかったり、

施工方法を誤ったりすれば、十分な防除効果を得られない可能性があります。

だからこそ、

「樹木を見る力」と「正しく施工する技術」

その両方が必要なのだと、改めて実感しました。

樹木医として、ただ薬剤を散布するのではなく、まず樹木をよく観察し、被害の状況を把握し、そのうえで必要な対策を考える。

この視点を、これからの現場でも大切にしていきたいと思います。

学んだ知識を、地域の桜を守る力へ

今回、NPO法人 樹の命を守る会の会員として、このような貴重な研修の機会をいただけたことに心から感謝いたします。

今回学ばせていただいたことを、これからの樹木診断や樹木管理の現場でしっかりと生かしていきたいと思います。

クビアカツヤカミキリは、これから茨城県内でもさらに注意していかなければならない害虫の一つです。

地域の大切な桜を守るためには、被害が大きくなってから対応するのではなく、

早期発見・早期対応、そして適切な防除につなげていくことが重要です。

大切な桜を次の世代へ残していくために。

樹木医として、これからも学び続け、地域の桜の命を守り、つないでいきたいと思います。

「この桜は大丈夫だろうか?」
「クビアカツヤカミキリの被害が心配」
「被害を受けているようだが、どう対応したらいいのか分からない」

そんなときは、ぜひ樹木医にご相談ください。

樹木の状態をしっかりと見極め、その木に必要な管理や対策を一緒に考えていきます。