国交省ガイドライン解説と定期巡回(近接目視)の始め方

街路樹の倒木は年間約5,200本。
3月30日公表された国交省ガイドラインに基づき、通学路や優先すべき点検箇所と実施方法を解説。
国土交通省により、街路樹の安全管理を目的とした「街路樹点検ガイドライン」が公表されました。
近年、街路樹の倒木や落枝による事故が全国で発生しており、同省の調査では、街路樹の倒木は年間平均約5,200本、これに起因する事故も年間約200件確認されています。
一方で、道路管理者による点検状況を見ると、遠望による通常巡回は実施されているものの、徒歩等による近接目視を基本とした「定期巡回」は、約6割の管理者で未実施となっているのが現状です。
こうした背景を受け、有識者による検討を経て、本ガイドラインでは、限られた体制の中でも実効性ある点検が実施できるよう、「優先順位の考え方」が明確に示されました。
特に以下のような箇所は、重点的な点検対象として位置付けられています。
・過去に倒木や落枝事故が発生した路線・同一樹種
・通学路など、子どもの安全確保が求められる路線
・利用者が多く、被害発生時の影響が大きい箇所
これらについては、原則として年1回の定期巡回(近接目視)の実施が推奨されています。
■ 専門家による点検の必要性
街路樹の異常は、外観上わかりにくいケースも多く、
・幹内部の腐朽
・根系の劣化
・菌類による強度低下
など、専門的な知見がなければ見落とされるリスクがあります。
また、「どこから着手すべきか」「限られた予算でどう優先順位をつけるか」といった判断も、現場では大きな課題となります。
■ 当事務所での対応について
「茨城の樹木医 いとう事務所」では、こうしたガイドラインの考え方に基づき、道路管理者様の状況に応じた現実的かつ実効性のある点検計画のご提案を行っております。
・近接目視による定期巡回(徒歩点検)
・危険度に応じた優先順位の整理
・倒木リスクの高い樹木の抽出
・必要に応じた精密診断(機器診断含む)
・報告書作成および今後の管理方針の提案
また、点検後に必要となる伐採・剪定等についても、信頼できる施工業者と連携し、一括して対応可能な体制を整えております。
■ 地域の安全確保に向けて
街路樹は、景観や環境に大きく寄与する一方で、管理状況によっては重大な事故につながる可能性もあります。
本ガイドラインの公表は、「これから定期巡回に着手したい」「何から始めるべきか整理したい」とお考えの道路管理者様にとって、大きな一歩となるものです。
当事務所といたしましても、地域の安全確保に資する取り組みとして、各自治体様・道路管理者様の実情に寄り添いながら、無理のない形での点検体制づくりをお手伝いできれば幸いです。
街路樹の点検や管理についてお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
本記事は、国土交通省が公表した
「街路樹点検ガイドライン」を参考に作成しています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
👉 国土交通省ホームページ(街路樹点検ガイドライン)


